売れっ子ライターへの近道!表記とレイアウトにも気を配る。
売れっ子ライターになるには、レイアウトにも気を配ろう。
文章を書く作業は、内容と言語表現を練り上げただけでは終わりではありません。それをいかに読みやすく、理解しやすい形でプレゼンテーションするのかということが大事です。
句点(。)は、文末のみに打つ
句点(。)を文末のみに打つことは、知識としては常識だと思いますが、意外と文がまだ終わっていない所に句点を打ってしまっているケースを見かけます。
例)
将来はライターとして稼ぐ。と夢を語ってくれました。
↓
将来はライターとして稼ぐ、と夢を語ってくれました。
or
「将来はライターとして稼ぐ」と夢を語ってくれました。
この例は「引用したセリフがっこで終わっている」という意識が句点に出ているのでしょう。しかし、文の途中で句点を打つべきではありません。読点(、)または「 」でくくりましょう。
セリフや考えを「 」でくくる。
先ほども出てきましたが、誰かが言ったことや心の中で考えたことを「 」でくくると、とても読みやすくなります。また、イキイキとした、リアルな感じも与えることができます。
カッコと句読点を適切に使う
カッコを閉じる直前の句点(。)は省略します。
例)
彼は多くの人から、「将来どんなライターになるのかが楽しみだ。」と言われている。
↓
彼は多くの人から、「将来どんなライターになるのかが楽しみだ」と言われている。
これは、「 」『 』( )など、全てのカッコについて言えることです。
高校までは、「カッコを閉じる直前の句点は省略することもできる」と教えているようですが、新聞・雑誌なども省略していますし、今日では多くの作家もそうしています。カッコを閉じることによって、文が終わったことが示せるからでしょう。なくても良いものは取り去ってしまいましょう。
漢字本来の意味から離れた言葉は平仮名で書く
漢字本来の意味から離れた言葉は、漢字ではなく平仮名で書くことをお勧めします。
以下に何個か例を記載させていただきますね。
・良く話す →よく話す
・〜と言う →〜という
・言いたい所だが →言いたいところだが
・〜という事になる→〜ということになる。
新聞ではや雑誌では、「いろいろな」「さまざまな」なども仮名表記をしています。漢字の本来の意味とは離れた使い方がされているからでしょう。
ホワイトスペースを活用する
文章を読みやすくするためには、「視覚的な効果」を考えることが必要です。
その中で特に大事なのが、以下の3つのホワイトスペースになります。
1.行間を適切にあける
文章の添削をしていると、びっしりと書かれているものがありますが、とても読みにくくなかなか最後まで読み進めることができません。
我々が文章を読むときは、1字1字の意味を理解してからそれを組み合わせて全体の意味を理解しているのではありません。いくつかの文字をまとめて、1つの固まりとして絵のようにパターン認識をしているのです。
2.段落の後のスペース、1行スペースを活かす
話に間が大切なように、文章にも適度な間を取りながら、読み手を導いていくことが大切です。ぎっしり文字で埋めてしまうと、読みにくいだけではなく、読み手が読む前から息苦しさを感じてしまいます。
段落の終わりで改行した後にできるスペースは、読み手がほっと一息つける意味のある改行なのです。
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いかがでしたでしょうか?
いかに良い文章だったとしても、表記やレイアウトがぐちゃぐちゃだと、読む気が失せてしまいます。勿体無いですよね。
売れっ子ライターを目指すためには、読み手に親切な配慮を心がけましょう。