伝わる文章を書くためには"足し算"ではなくて"引き算"を意識しよう!文章推敲のポイント3つ!
「何を書くか」ではなくて「何を書かないか」
書くべきものは、日常の中にたくさん転がっているし、頭の中に溢れかえっています。実は書くべきものが見当たらないのは、素材が足りないのではなくて「元ネタ」が多すぎて見えなくなっているのです。
書くべき素材や題材を探しまわるのはもうやめましょう。「何を書かないか」という視点に立って、すでにある元ネタを編集していくのです。
そして今回は「何を書かないか」で厳選して書いた文章を推敲していくためのポイントをお伝えします。
ハサミを使った編集こそが推敲の基本
推敲とは自分の書いた文章を読み返し、練り直すことです。
推敲は誤字脱字チェックなどでは決してありません。1時間前に自分が書いた文章を、「なぜここにこの1文が入るのか」「なぜここにこの1文が入らないのか」をしっかり説明できるようにして、文章を切り貼りしスムーズに繋げる。立派な編集作業です。
推敲するにあたって「もったいない」は禁句にしましょう。
「こんなに頑張って書いた箇所を削るなんてもったいない」「こんなに調べたのに文章内に入れないのはもったいない」などの気持ちは痛いほどわかります。
しかし読者にはそれは関係のない話です。
論が飛躍していたり、意味不明になってしまっているところは思い切って全部カットしてしまいましょう。
以下に推敲のポイントを3つお伝えしたいと思います。
冗長さを避けてリズムをよくする
だらだらと続く文章はとにかく冗長で読みづらい。特に読点を3つも4つも使って繋げているような文章はどこかで切りどころを考えるべきです。
そして当然文章は、短く切った方がリズムも良くなります。
意味を通りやすくする
「意味を通りやすくする」作業は非常に大事な要素になります。
今回は非常に守備範囲の広い接続詞の「が」について説明させていただきます。
接続詞の「が」は逆接の場面で使われるばかりか、順接の意味でも使われます。
しかしその便利さが問題で、本来2つに切り分けるべき文章を「が」でくっつけていたり、別の接続助詞が入るべきところに「が」を入れた文章をよく見受けられます。
もし皆さんが接続助詞の「が」を多用しているようなら、そこを削れないかあるいは別の言葉に言い換えられないかを考えるようにしましょう。
読者の不安を和らげる
「読者の不安を和らげる」とはどのようなことでしょうか。
日本語の場合結論が文章の最後にきます。
つまり日本語で長文を書いてしまうと「今なんの話をしているのか」「結論はなんなのか」が不明瞭で、読者は集中して読むのが難しいのです。
「文章を短くしろ!」とよくいうのは「読者の不安を和らげる」ことに繋がるのです。
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いかがでしたでしょうか?今回は書き始める前に気をつけることと、書き終えた後の推敲についてお伝えしました。「良い文章」を書くのに文才はいりません。
誰にでもできる最低限のことを気をつけることが重要なのです。